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第2873回 陽射しと寿命



 外出する際、日焼け止めを塗ってはいても、できるだけ陽射しを避けるようにしています。屋外を歩く際は日陰になっている場所を選んで歩く事から、客観的に見ると奇妙な行動となってはいないかと考えてしまう事もあります。

 紫外線に当たらないようにと考えての事ですが、そんな行動が知らないうちに寿命を縮めている可能性があるとした研究結果が発表されていて、今後も陽射しを避けていこうと思う者としては興味深く内容を確認してしまいました。

 スウェーデンのカロリンスカ大学病院で行われた研究では、25歳から65歳の女性、約3万人を対象に20年間の追跡を行い、そのデータの分析を行っています。

 日頃から陽射しを避けて全く日光浴を行わないグループ、ある程度日光浴を行うグループ、積極的に日光浴を行うグループに分けて疾病リスクについて分析を行ったところ、陽射しを避けて日光浴を行わないグループは、積極的に日光浴を行うグループに比べて心臓病を含むガン以外の病気で死亡するリスクが高く、日光浴を行う時間が長くなるに連れてリスクが低下するという結果が得られていました。

 平均寿命という点では、陽射しを避けるグループは積極的に日光浴を行うグループと比べ、0.6~2.1年ほど短いという結果が得られ、喫煙という要素を加えて、喫煙を行わない陽射しを避けるグループと、日頃から喫煙を行っている積極的に日光浴を行うグループの平均寿命がほぼ同じであった事から、日光浴を行わない事は喫煙に相当するくらいの健康リスクとなる事が判っています。

 今回の研究では、日光浴を行わない事で体内で生成されるビタミンDの不足が招く健康リスクを示しているという事ができますが、日照時間が少ない北欧と日照が多く、オゾンホールの影響も懸念される地域を同じ扱いにして良いのかという点や、疾病からガンが除かれている事から、日光による直接的な皮膚ガンの発生だけでなく、紫外線による活性酸素の発生などの影響も気になってしまいます。

 北欧では公園で積極的に日光浴を行う風景が見られ、短い夏にしっかりと日光を浴びておくという習慣が根付いています。そうした地域と日本では同じ日光ではあっても別物のように思え、これからも陽射しを避けるライフスタイルを続けようと思っています。


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にんにく卵黄本舗の健康コラムです。
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