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第3039回 一と三(2)



 最近、一汁一菜が話題となっていました。一汁一菜は和食の基本でもあり、一汁一菜が話題となるという事は世界遺産に認定された和食の普及や食べ過ぎを抑えたダイエットの薦め、粗食の推奨といった事が頭に浮かんできます。

 一汁一菜が話題となったきっかけは料理研究家の土井善晴氏の著書、「一汁一菜でよいという提案」が元になっているといわれ、土井喜晴氏というと先代の土井勝氏から続く二代目の料理研究家で、家庭料理に特化した料理番組、「きょうの料理」の人気講師としても知られています。

 父の土井勝氏は家庭料理の第一人者とも呼ばれていて、多くの料理本を記されており、子供の頃、我家にも多くの著書があって、私の料理の原点にもなった方とも思えます。

 喜晴氏の「一汁一菜でよいという提案」には、「食事はすべてのはじまり。大切なことは、一日、一日、自分の心の置き場、心地良い場所に戻ってくる暮らしのリズムをつくること。その要となるのが、食事です。一汁一菜とは、ただの和食献立のすすめではありません。一汁一菜というシステムであり、思想であり、美学であり、生き方だと思うのです」という言葉が記されていて、日常の食事に関する深い考察である事が窺えます。

 ポイントとなるのは具たくさんの味噌汁で、日常の食事はご飯と具たくさんの味噌汁で充分ともいわれています。気負う事なく基本となる食事のスタイルを持つ事で生活に秩序が生まれ、気持ちに余裕が生まれる事で新たな暮らしの楽しみが生まれると、日常の食から広がる生活のあり方にも触れられています。

 第二次世界大戦後、高度成長期を迎える中で日本人には栄養が足りないと考えられるようになり、健康志向の中から出てきた一日に30品目の食材を摂取するという事もかつてハレの日の食であった一汁三菜を日常化し、栄養過多による生活習慣病に繋がっているようにも思えます。

 ご飯と具たくさんの味噌汁、一品のおかずで充分に栄養のバランスを取る事が可能と思えるのですが、一汁一菜の話題が盛り上がると一部では栄養が不足するという指摘も見られ、一汁一菜に粗食というイメージが定着している事が判ります。

 喜晴氏によると手作りにこだわる必要はなく、時には持ち帰り総菜や冷凍食品を利用する事もよく、一汁一菜だからといって和食にこだわらず、洋食や中華料理、パン食も上手に取り入れ、毎日の食事に丁寧に向き合い、ゆっくりと楽しむ事が薦められています。

 一食で栄養のバランスを取ってしまう事や食材の効果効能などに目が行きがちとなってしまうのですが、毎日の食の基本的な部分を見直すという提案が一汁一菜の話題を盛り上げてくれていたのかもしれません。


 
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にんにく卵黄本舗の健康コラムです。
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