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第3111回 衝撃の吸収



 ひどい乾燥体質で、洗顔後は水気が乾かないうちに慌てて保湿剤で保護しないと、すぐに皮膚が突っ張った感じになってしまいます。最近はそうしたニーズが多いのか、保湿剤にも紫外線をカットする機能が備えられていて、ある程度の紫外線は防いでくれるのですが、保湿剤の後は日焼け止めを塗って、つい当たってしまう生活紫外線を防ぐようにしています。

 聞くところでは日焼け止めを塗らない、塗り忘れてしまう事が多いとされる瞼に皮膚ガンが増えているとの事で、オゾン層の破壊がいわれるようになって久しい昨今、日焼け止めは欠かす事のできないものとなったようにも思えます。

 そんな日常に溶け込んでいるようにも思える日焼け止めに関し、気になる臨床試験の結果がFDA(米国食品医薬品局)より発表されていました。日焼け止めに配合されている紫外線防御剤が皮膚から体内へ吸収され、血液を介して全身を巡っているという事が判ったとされます。

 かつて日焼け止めは海水浴へ行った際などの限られた場面でのみ使われていました。紫外線がガンをはじめとする多くの健康リスクを引き起こす事や、オゾン層が破壊されてオゾンホールができた事で昔よりも多くの紫外線が地上に降り注いでいる事が広く認識されるようになると日焼け止めは日常的に使われるようになり、日焼け止めに配合される紫外線防御剤が皮膚から吸収されているのではないかという疑いが持たれるようになっていました。

 紫外線防御剤の多くは、何十年も前にFDAの許認可を得て使用されています。しかし、それは皮膚の表面で使用される事のみを想定しており、体内を巡る事は考慮されていません。今回の研究では、日焼け止めが皮膚の表面に塗られてからわずかな時間で、配合されている成分が血液中に取り込まれる事が発見されています。

 現時点では紫外線防御剤が体内へと取り込まれた事による影響は判っておらず、今後の研究が必要とされています。発ガン性の有無や内分泌系への影響など懸念点は多く、FDAは紫外線防御剤の16種に関し、再審査を行う事を明らかにしています。

 すでにFDAは紫外線防御剤の安全性と有効性を証明するために、血液への吸収に関するデータの提出を義務付けています。日焼け止めを使用しない事は皮膚ガンのリスクを高めてしまう事が知られているので、吸収された成分が引き起こす健康リスクと、どちらが高いリスクとなるのか、そんな事を考えなくてはいけなくなるのかと、今後の展開を気にしてしまいます。


 
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