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第2688回 新たな認証



 かなりの面倒臭がりなので実際に書くという事はほとんどないのですが、小説のストーリーや細かな設定を考えるのは好きな事の一つとなっています。以前、考えていたものにDNAの塩基配列のパターンが限界に近付き、新たな子供が生まれなくなった遠い未来を舞台にしたものがありました。

 DNAの塩基配列のパターンはほぼ無限ともいえる組み合わせが可能なのですが、厳密には無限ではなく、長い人類の歴史において無限に近い人が存在してしまったために、新たなパターンを用意できなくなり、人類は緩やかな絶滅へと向かうという無力感に包まれた世界という設定なのですが、DNAが重複しないようにされている理由を、同じDNAを持つ人が存在すると脳共鳴が起こり、精神崩壊に繋がる可能性があるためとしていました。

 実際に脳共鳴という事が起こるのかは、全く同じ遺伝子を持つクローンの生成が行われていないので確認しようがありませんが、関連がありそうな興味深い新たな技術が開発されつつありました。

 WHO(世界保健機構)、FBI(連邦捜査局)などのような頭文字を組み合わせた略語をいわれた際、その言葉が意味するものを考える脳波に個人差があり、パターンを解析すると個人を特定できるといいます。45人の被験者に75個の略語を読ませ、その際に現れる脳波を測定したところ、94%の精度で個人を特定する事に成功し、脳波のパターンが指紋や声紋、虹彩や網膜のように個人の独自のものである事が判ってきています。

 この脳波パターンによる個人特定の技術を応用すると、これまで使われてきた指紋や網膜などの生体認証に代わる新たな個人認証技術が確立される事になります。

 何より脳波認証の優れている点は、指紋や声紋、虹彩や網膜などのパターンが解析されてしまい、悪意のある人の手に渡ってしまった場合、それらを変える事ができないためにその後、パスワードとして使用する事ができなくなりますが、脳波のパターンは略語ごとに異なるため、解析されたら略語を変更する事でパスワードとなるものを変更する事ができます。

 脆弱性を排除するためにパスワードが複雑になりすぎたり、頻繁な変更を行ったりしているうちに判らなくなるという事が起こりえる昨今、この技術が普及すれば楽にセキュリティが確保できると思えるのですが、手軽に脳波を測定するというのも変な感じがしてしまいます。


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