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第2694回 プリン体と乳酸菌



 プリン体ゼロといわれると、CMの効果もあってビールが思い浮かんできます。プリン体は核酸の中に含まれる事から、細胞数が多い食品や細胞分裂が盛んな組織に多く含まれているのですが、ビールを発酵させるビール酵母も盛んに細胞分裂を行う事からプリン体が多いと考えられ、ビールはプリン体が多い飲料というイメージが定着してしまっています。

 ビールを製造する際、発酵を終えた後はビール酵母を濾過してしまうので、酒類の中ではプリン体が多い部類には入りますが、他の食品と比較してもビールはそれほどプリン体が多いとはいえない含有量となっています。

 元々含有量が多くない上に、完璧にビール酵母を濾過するようにするとプリン体ゼロのビールができあがるのですが、意外な盲点があり、アルコール飲料は全般的にプリン体を含んでいなくても血液中の尿酸値を上げてしまう事から、結果的にプリン体を多く摂取したような状態になってしまい、プリン体ゼロであっても安心できないものとなっています。

 そんなプリン体に対して一部の乳酸菌がプリン体を分解し、自らの栄養として消費する事でプリン体を減少させて血中尿酸値の抑制を行う事が知られるようになってきています。

 すでに幾つかの対照実験でも効果が確認されており、「PA-3」と呼ばれる菌株を含むヨーグルトを日常的に摂取する事で血液中の尿酸値の低下が見られています。

 プリン体は旨味成分でもあり、美味しい物に多く含まれるともいわれます。また、世界的にヘルシーと評価される和食の素材にも多い事や、一部の健康食品にも多量に含まれる事から、摂らない努力よりも分解する工夫の方が適しているのかもしれないと、乳酸菌の力を改めて見直してしまいます。


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