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第2757回 お馴染みの緑色



 スーパーフードの人気が世界的に高まる中、ヘルシーな事で知られた日本の食の中にも優れたスーパーフードが存在したとして、最近、話題になっている食材があります。日本へも逆輸入という形で人気が沸騰するのではともいわれますが、私的には懐疑的な目で見てしまいます。

 その食品とは日本人には非常に馴染み深い「枝豆」で、いわれてみるとタンパク質をはじめとする栄養価が高く、健康成分を多く含んでいてスーパーフードとなりえると納得できるのですが、あまりに身近過ぎる事がかえってブームとならないように思えます。

 昨今のスーパーフードの説明文を見ていると、アマゾンの奥地で現地の人からは昔から貴重な食材として扱われてきた。アンデスの高地の過酷な環境で育ち、収穫した後の畑では数年に渡って植物が生えないほど大地の栄養素を吸収してしまうといった稀少性を謳うものが目立ち、そうした付加価値的な部分で枝豆は非常に弱いように感じられます。

 枝豆自体は栄養価が高く、食物繊維をはじめとする現代人に不足しがちな栄養素が豊富で、しかも美味しく、安価で入手しやすい、スーパーフードと呼ぶに相応しい食品だと思え、また、日本の固有の食文化という事で世界に誇れるものだと思っています。

 大豆を若採りして塩茹でにする枝豆の歴史は非常に古いとされ、奈良時代、もしくは平安時代にはすでに現在の形で食べられていたと考えられています。鎌倉時代の僧侶、日蓮が信徒に宛てて記した「松野殿女房御返事」の中に「枝大豆」として書かれていて、枝豆がすでに一般的な食べ物であった事を覗う事ができます。

 江戸時代には夏の風物詩として路上で枝豆を売る「枝豆売り」の姿が見られるようになり、枝豆はその名の通り枝付きのまま茹でて売られていて、「枝付き豆」「枝成り豆」と呼ばれてファストフード的存在であった事が伝えられています。

 海外では日本食ブームの影響から2000年頃には調理法も伝えられて欧米でも食べられるようになり、「エダマメ」の呼び名も定着してきています。

 日本風の居酒屋のメニューとして定着してきただけでなく、アメリカンフットボールや野球を観戦する際の食べ物として、スタジアムの売店などでも購入できるようになってきているともいわれ、海外のインターネットでは「スシ」「ラーメン」の間に割って入る形で「エダマメ」が日本食の検索キーワードランキングの2位に入っているほどの人気ともいわれます。

 食育の場でも活躍していて、野菜嫌いの子供が莢の形状やその中から豆が飛び出してくるという事に興味を持ちやすく、親しみやすい味や食感、口に入れやすい大きさなど、食材に親しみながら野菜嫌いを克服できるとして重宝しているそうで、やがて世界の食べ物となっていく事が容易に想像できます。

 スーパーフードとしての盛り上がりには疑問を持ってしまいますが、確実に世界的な食べ物となる枝豆の明るい未来は確信しています。


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