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第2770回 肥大と拡大、肥満(1)



 健康診断などで行われる胸部レントゲンの検査は、基本的には肺の状態を見る検査ですが、同時に心臓の状態も確認する事ができます。その際、医師からレントゲンを眺めながら「心臓が大きいですね」といわれてしまう人もいて、すぐに心臓肥大を考えてしまいます。

 胸部レントゲン検査では左右の肺を中心に撮影が行われていますが、左右の間の下の方には心臓が写っていて、胸の幅を指す「胸郭」と心臓の幅の比率が50%を超えてしまうと、医師は「心臓が大きい」という表現を使って知らせる事になります。

 心臓が大きくなっている事を告げられると、心臓肥大担っているのかと尋ねてしまうのですが、この段階ではまだ心臓肥大ではなく、厳密には「心臓拡大」の状態にあるとされ、心臓肥大などの疾患を過度に心配する必要はないといわれます。

 心臓には「心室」と「心房」と呼ばれる部屋が左右に一つずつあり、心房は静脈から血液を受け取って心室に受け渡す役割、心室は心房から渡された血液を動脈へと送り出す役割を担っています。

 心室や心房の役割も左右で異なっていて、右心室は比較的距離が短い肺に向かって血液を送り出す事に対し、左心室は脳をはじめとする全身に向かって血液を送り出しています。

 右心房は全身を巡ってきた血液を受け取って右心室へと渡し、左心室は肺から新鮮な酸素を補給してきた血液を左心室へと送る働きをしています。

 そのため、最も大きな力を必要とするのは全身へ向かって血液を送り出す左心室で、通常でも筋肉でできた壁が厚く、大きな部屋となっています。

 心臓拡大とはそうした心室、心房のいずれか、もしくは全てが大きくなる事で心臓のサイズが大きくなっている状態で、それぞれが大きくなるにはさまざまな疾患が考えられるといいます。その中で何らかの理由で血液を送り出すために大きな力が必要となり、日々負担を掛け続ける事で筋肉である心臓の壁が厚くなり、心臓が大きくなっているものを心臓肥大と呼んでいます。



 
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