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第2788回 意外な不足?



 飽食の時代といわれて久しく、身の回りにはたくさんの食材が売られています。そんな先進国の食事情として、栄養のバランスが偏ってしまい、食は足りているのに特定の栄養素が不足してしまうという事がいわれるようになってきています。

 先進国における不足しがちな栄養素として、亜鉛の名前を聞くようになってそれなりの時が経過したように思えます。亜鉛不足の原因は小麦粉や白米など、食材が精製され過ぎたために含有量が低下してしまっていて、食を通して充分な量が摂取できていないとされ、食物繊維の過剰摂取や食品添加物として加えられるポリリン酸も亜鉛の吸収を阻害するとされます。

 また、ストレスが掛かると、肝臓ではストレスに対抗する物質であるメタロチオネインが生成され、その際、メタロチオネインの原料となるのが亜鉛で、高ストレス社会では激しく亜鉛が消費されるともいわれます。

 亜鉛不足の典型的な症状として味覚異常が知られています。味覚は舌にある味蕾の中の味細胞で感じ取っていますが、味細胞は非常に新陳代謝が激しく、10~20日で新たな細胞に生まれ変わっていきます。新陳代謝には酵素が関わっており、酵素を構成する成分が亜鉛である事から、亜鉛が不足すると味細胞の新陳代謝が行われず、味覚を正常に感じる事ができなくなります。

 味覚異常が生じると、それまでとは食べ物の味が変わって感じられるようになったり、いつも口の中で何らかの味が感じられるといった症状が見られ、その事がストレスとなり、さらに体内の亜鉛の消費量が増大して亜鉛の不足が深刻になるといった悪いスパイラルにはまってしまう可能性も出てきます。

 日頃からストレスを感じていたり、インスタント食品やスナック菓子を食べる頻度が高い、降圧剤や高脂血症の改善薬などを飲用しているといった人で、最近、食べ物の味が変わってきた、口の中が乾きやすくなってきたという自覚症状がある人は、努めて亜鉛を多く含む食材を生活に取り入れた方が良いのかもしれません。


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