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第2824回 グルテン危険?(1)



 食べるべきか、食べないべきか、そう思わせてくれる食材はそれなりにあるのですが、日常的に接しているパンに含まれるグルテンもその一つとなっています。

 自他共に認めるパン好きで、パンを食べる機会が多いというより食べない日がないような状態なのですが、パンをふんわりと焼き上げる事に欠かせないグルテンが健康を害するとする意見があり、グルテンを含まないグルテンフリーの食品も増えてきています。

 グルテンを悪者視しているサイトなどを拝見していると、必ずといって良いほどグルテンに対する不耐性を示す症状のセリアック病の話が出てきます。セリアック病の罹患率は0.7%とされますが、それが程度の差こそあれ一般人の間でも広く症状が生じているような論調になり、グルテンが危険なものであると印象付けられてしまいます。

 セリアック病への罹患率についても昔と比べて3倍に増えたともいわれ、グルテンを多く含む小麦に接する事の危険性を感じさせてくれるのですが、病気に関する認知度が上がった事や検査や診断の精度が向上した事などは考慮されているのだろうかと疑問にも思えてきます。

 また、グルテンにはアヘンのような作用があり、パンを食べる事で幸福感が生じ、強い依存性に繋がる事も言及されるようになったり、急激に血糖値を上昇させて体に大きな負担を掛けたり、上昇した血糖値が急速に下げられる事から空腹感が生じて、食べても食べてもお腹が空いて間食に走る原因となるといった事もいわれるようになってきています。

 経験的に美味しいパンに出会った時、幸福感は感じているのですが、麻薬によって脳の受容体を刺激されたような特別なものではなく、他の食品が美味しかった際と大差ないように思えています。

 依存性についてもパンをはじめとするグルテンを含む食品を食べない期間が続いても渇望を感じた事はなく、食べやすくて好きというレベルを超えた事は一度もないため、何をもって強い依存性としているのかは不思議に感じられます。

 血糖値の上昇にしてもグルテンが多いデュラム小麦を使ったパスタよりもグルテンをほとんど含まない白米の方が、食後の血糖値の上がりやすさを示したGI値が高く、その点も疑問となっています。

 そうした思いの中、グルテンを危険視するサイトや書籍が多数存在し、グルテンフリーの食品の市場が拡大している事を見ると、正しい結論はどうなのだろうと思えてくるのですが、未だに納得のいく回答が見付けられないままとなっています。


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