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第2841回 仮想の水



 コンピューターグラフィックスの発達もあり、仮想現実を表す「バーチャル」という言葉も身近なものとなって、日常的に聞くものとなってきました。そんなバーチャルを冠した言葉の一つとして、「バーチャルウォーター」という考え方があります。

 「仮想水」とも呼ばれるバーチャルウォーターは、ある食品について「作るためにどれだけの新鮮な水が必要となるのか」を表す概念とされます。

 一説には世界の水の消費量のうち70%は農業用水として使われているそうで、人口の増加もあり新鮮な水の需要は年に1兆リットルの割合で増え続けているともいわれます。

 普段、あまり意識する事のない考え方ですが、身近な卵一つにしても鶏が産卵できるように毎日食べる飼料に使う小麦やトウモロコシ、大豆などの穀物を生産するために使われる農業用水、鶏の飲み水や洗卵に使われる水などを合計していくと、卵を一つ得るためには200リットルもの水が使われている事になるといいます。

 あまり水分を含んでいない印象があるパンも原材料となる小麦の栽培に多くの水を使う事から、1トン近い水が使われているとされ、世界の農業用水の15%は小麦を作るために使われているという事にも驚かされてしまいます。

 思想家のレスター・ブラウンが予言した「21世紀は新鮮な水を石油に代わる戦略物資として奪い合う世紀になるだろう」という言葉が現実味を帯びてきたように感じられながら、食べ物を巡るさまざまな考え方をしっかり理解して接していかなければと思っています。


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