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第2863回 新療法?



 2012年の国民健康・栄養調査で日本国内の糖尿病患者は約950万人と推定され、そのうちの65%の人が何らかの治療を受けているとされます。残りの35%の人は自覚していながら治療を受けていないか、発病してしまっている事を自覚していない状態にあると考えられ、糖尿病の問題を深刻化する一因ともいえます。

 糖尿病は膵臓のランゲルハンス島にあるインシュリンを分泌するβ細胞が損傷してしまってインシュリンが分泌できなくなった1型と、生活習慣の悪化によってインシュリンへの反応が低下し、β細胞に負担をかけ続けた末に発病する2型が存在し、日本では95%の患者が2型の糖尿病であるとされます。

 糖分の摂り過ぎや暴飲暴食、運動不足、肥満など現代の生活は糖尿病の罹患へと繋がる要因も多い事から、効果的な予防、治療法の確立が急務という事もできます。そんな糖尿病の治療として新たな取り組みが行われ、完治した事例も見られる事から今後の普及が期待されます。

 完治した事例もあるという糖尿病の新たな治療法とはインシュリンを用いたもので、インシュリンを用いた療法というと従来通りで何も目新しいものではないように思えてきます。体内で合成できなくなった血糖値を下げるホルモンであるインシュリンを外部から取り込み、血糖値を一定に保つという事は以前から行われています。

 それに対し新たな療法ではインシュリンを使用はするのですが、使用するタイミングに大きな違いがあり、β細胞がインシュリンを分泌できなくなってからそれを補うために投与するのではなく、β細胞に負担が掛かって弱りはじめた早い段階で投与する事によって、β細胞の負担を軽減して休ませる事でβ細胞の損傷を抑える事が目的となっています。

 インシュリンを投与する事で分泌する必要を減らし、β細胞に回復する機会を与えるため、早期発見、早期治療を心掛ける事がより効果的という事ができ、普段から注意しておくことが大切といえます。

 膵臓は肝臓と並んで疾患に対する自覚症状に乏しい「沈黙の臓器」といわれ、気が付くと病状が進行しているという事もあります。糖尿病は予備軍の存在がかなりの数に上るともいわれるので、治療法の存在の認識と自己の状態の把握がその後を大きく分ける事になるという事ができ、日頃の心掛けという生活習慣病の基本に立ち返る必要を感じてしまいます。


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