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第2867回 水素の250年



 250年というと、かなり長い時間という感じがしてくるのですが、人と水素が出会って今年で250年になります。よく生誕○○年といった事がいわれますが、宇宙が誕生してから38万年後に水素は生まれたとされるので、生誕でいえば138億年という事になります。

 水素と人との出会いは1766年、貴族出身の科学者、ヘンリー・キャベンディッシュの手によって金属と酸を反応させる事で気体としての分離が行われ、実現する事となりました。

 キャベンディッシュによる水素の発見は、金属と強酸を反応させる事で生じた気体を電気火花を使って酸素と反応させて水が生じる事の確認に繋がり、水が化合物である事を示す事にも繋がっています。

 キャベンディッシュによって発見された気体は、酸素と反応する事で水を生み出すと解釈された事から、1783年にはラヴォアジエによってラテン語で水を意味する「ヒュドール」と生むという意味の「ゲネン」を組み合わせた「ハイドロジェン」という名前が与えられ、日本でも水の素として水素と呼ばれるようになっています。

 水素は宇宙で最も豊富に存在する元素とされ、解明が進められているダークマターやダークエネルギーを除いた全宇宙の質量の4分の3を占めるとされ、全原子の90%以上が水素である事から、宇宙でも非常に重要な元素である事が判ります。

 地球上にも豊富にあるのですが、そのほとんどは水素原子が2個結合した水素分子の状態ではなく、水素原子2個に酸素が一つ結合した水の状態にあり、海水として地球の表面を覆っています。

 出会いから250年後の現在、水素は燃料電池や水素燃料として注目を集めるようになっています。普段、あまり意識する事はありませんが、私達を構成する細胞も水素イオンのやり取りという水素エネルギーで動いています。宇宙の根源であり、将来的に超電導素材の主役にもなるといわれる水素に、これからもよろしくと伝えたくなってしまいます。


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