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第2893回 王と玉



 未だにやり方が判らず、縁がないものとなったままの一つとして将棋があるのですが、高名な棋士の対局のニュースなどを見ていると憧れるものがあり、いつかは覚えたいと思い続けたままとなっています。

 知的なゲームへの憧れ以上に将棋の駒や将棋盤を眺める事も楽しく思え、直線を引くために日本刀の刃に漆を塗って仕上げられるという職人の技や、高名な作者のものには驚くほどの高値が付くという事も興味深く思えてしまいます。

 将棋の駒はそれぞれが対になっていて、歩兵、香車、桂馬、角行、飛車、銀将、金将とある中、王将だけが一対ではなく片方が玉将となっていて、それぞれを区別するためとはいっても王と玉ではずいぶんと格が違うように思えていました。

 駒の中でも一際大きく、お気に入りとなっている王将なのですが、玉将はあまりありがたくないように感じられ、余計な点を付けられたように思えます。しかし、本来は玉将が元になっていて、玉将から点が除かれたものが王将となっています。

 駒の上位は金、銀と貴金属となっていて、価値基準が位の高さを示しています。玉は宝石を意味していて、金銀よりも高価な宝石である事から最高位の駒として玉将とされていました。

 王将はそんな玉から点を除いて後に作られたもので、一説には豊臣秀吉が最高位の駒が似ている字でありながら王ではないという事が気に入らないとして玉将を王将としたとされ、その際、王は一人で良いとして片方は玉のまま残されたともいわれます。

 先日、たまたま知る事となったのですが、棋譜の読み上げの際は王将も玉将も「ぎょく」と読まれるとの事で、また、局面図に記載する際も王ではどちら向きなのかが判らないために、向きが判別できる玉として書かれるとの事でした。

 両駒共に機能的な違いはないのですが、決まり事として上位の者が「王将」、下位の者が「玉将」を使うとなっているそうなので、金銀の上の玉、その上は王と思えて、将棋の世界観をより興味深く感じさせてくれます。


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