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第2894回 判断の違い



 以前と今のニュースの内容を比べると、心肺停止状態という言葉を聞く事が多いと感じます。置かれた状況や経過した時間から聞いている側からも死亡が確実なように思えたり、実際に接した警察官や消防隊員の目にも確認できている事なのに、何故、曖昧な表現にしているのかと思えてきます。

 心肺停止状態はその言葉通り、心臓と呼吸が停止した状態で、心音を聞いたり肺の動きを観察したりする事で確認する事ができ、一般人である私にも判断して心肺停止状態にある事を宣言する事ができます。

 一旦、心肺停止状態となっても速やかに心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)、人工呼吸などによって蘇生する事があり、完全に死亡した状態にはない事は解るのですが、血流が停止して脳に血液が届けられなくなると4、5分で脳細胞は回復不可能なダメージを受けてしまう事から、あまり心肺停止状態は長くは続かないように思えます。

 日本では死亡を確認する場合、心臓の動きと呼吸、脈拍の停止に瞳孔散大の4点を確認した医師によって「死亡」が宣言されてはじめて死亡となると定められている事から、医師以外が死亡を宣言する事ができず、事故や災害の現場に駆け付けた警察官や消防隊員、自衛隊員では死亡の宣言ができないために心肺停止状態となってしまいます。

 脳死の判断も含め、人の命に関わるという事もあり、複雑な事情が言葉に反映されているのだと、改めて思ってしまいます。

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