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第2979回 伝統的止血法



 子供の頃、よく鼻血を出す友達がいて、気が付けば鼻血が出ているという場面に遭遇したのですが、大人になってからは自他共にほとんど見掛けていないように思え、縁遠いもののように思えているのですが、とっさの場合は驚いてしまうようにも思えて、対処法は知っておかなければとも思えます。

 鼻血が出てしまった際、上を剥いて後頭部をトントンと軽く叩いたり、安静に横になるといった事を行いますが、実はやってはいけない事だと聞かされた事があります。出血が喉へと流れ込んでしまう可能性があるためで、喉で出血が固まって呼吸を妨げたり、胃に流れ込んで固まってしまうと嘔吐する事があるとされ、意外と危険な行為が一般的な対処法として広まっていると思えてきます。

 鼻血が出た場合は、まずティッシュやガーゼを鼻に詰めて小鼻の部分を軽く押さえ、椅子に座ってうつむいている事が最も良いとされ、有名なロダンの彫刻、考える人のポーズが速やかに鼻血を止めるとされます。

 意外なところでは、アメリカの学会の会報誌で発表されていた論文によると、ベーコンを適度な大きさに切って鼻に詰める事が鼻血を止める事に有効とされ、血が固まりにくいという機能障害であるグランツマン血小板無力症の患者の鼻血を24時間以内に止め、72時間後には退院させる事ができたと華々しい効果が報告されています。

 鼻にベーコンという発想自体が驚きなのですが、意外にもアメリカでは一般的に知られた対処法ともいわれ、約70年ほど前にはその手法と効果について医学論文も発表されていました。

 医療技術の発達に伴い実践する人はいなくなったともいわれますが、今回の論文でもベーコンの何が作用して鼻血を速やかに止めるのかについては言及されておらず、謎のままとなっています。

 有効成分や作用の詳細なメカニズムが判っていないだけでなく、アメリカのベーコンと日本で売られているベーコンの違いも考えてしまうのですが、やはり慌てず鼻にティッシュを詰めて考える人になる方が良いようにも思えます。


 
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