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第2996回 プリン考(1)



 子供の頃、大手お菓子メーカーが販売しているプリンのコマーシャルを見て、容器の底の部分の突起を折る事で、容易にプリンが容器から出てくる様子に画期的なもののように思えていました。

 その後もそのプリンはロングセラーとして販売が続き、40年間で累計51億個も販売されて世界記録としてギネスブックに掲載されていると聞かされ、あまりの膨大な数に驚くと同時にその中の一部には自分が食べた分も含まれていると少々誇らしく思えたりもします。

 プリンの語源はイギリスのプディングにあり、イギリス生まれのお菓子とされます。本場のイギリスでのプディング事情というと、必ずしもミルクとバニラの香り、滑らかで柔らかな食感、上からカラメルがかけられたというお馴染みの姿ではなく、肉やパンが含まれたおかずのようなレシピが多く存在していて、あまりの違いに驚かされてしまいます。

 プディングの由来については、腸詰から派生したという説と、大海原を航海する船乗りが考案したという二説が有力視されています。特に船乗り説は航海中、限られた食料を無駄にせず、忙しい水夫たちが手早く調理できるように工夫したという点がプディングらしさを感じさせてくれ、古い時代のプディングが庶民の料理であった事からも有力なように思えます。

 細切れの肉や野菜、残ったパンなどに溶いた卵を加えて蒸して固めるという調理法は、残り物の食材を有効活用できるだけでなく、栄養面でも優れていて、一旦材料を混ぜ合わせれば火に掛けて放置しておくと調理が完了するなど忙しい水夫には最適な料理という事が考えられます。

 プディングという言葉の語源は古英語の「プデュク」にあるとされ、もともとは「腫れ物」を指していたとされます。それが時代を経てソーセージや腸詰を指す言葉となり、現在では多様な蒸し料理を示すようになっています。

 そのため腸詰から派生した料理がプディングともいわれ、実際、初期の頃のプディングには動物の腸が使われていたといいます。動物の肉の中でも内臓は傷みやすい事から、その頃のプディングは狩猟を行う時期にしか作る事ができず、やがて腸は布へと変化していき、季節を問わず簡単に作れる料理として普及していきました。

 こうした変化が腸詰めから気軽にできる蒸し料理へと分化し、プディングを船乗りに最適な料理へと進化させ、後の定番スイーツの誕生へと繋がると思えてきます。


 
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にんにく卵黄本舗の健康コラムです。
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