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第3005回 スプーン効果



 たまたま購入したそうめんに付録として金属製の円盤のような物が貼り付けてありました。説明書によるとその円盤を鍋の中心に置いておくと、そうめんを茹でる際に鍋が噴きこぼれにくくなるといいます。

 気になってさっそく試してみると、説明書に書かれていたように噴きこぼれず、いつもは鍋に付きっきりで茹でていたものが、鍋を放置して薬味の準備もできてしまいます。

 便利な物もあるものだと思いながら仕組みを調べてみると、円盤が鍋の中心部にある事で通常では鍋の真ん中から上へ向かって水の対流が上昇し、鍋の外側に向かってしまうものが逆に鍋の外側から中心へと流れが変わるために、噴きこぼれにくくなるとされ、同じような効果は大きめのスプーンを入れておいても得る事ができるとされます。

 そうめんやうどんなどの麺を茹でる際、溶け出した小麦の成分も手伝って鍋のお湯は噴きこぼれやすくなってしまいます。鍋のお湯が盛り上がり、今にも噴きこぼれそうになると登場するのが「差し水」で、少量の水を加える事でお湯の温度を下げる事で噴きこぼれを防いでくれます。

 また、差し水をする事で麺の茹であがりにコシが出るともいわれますが、麺を茹でる際は一旦沸騰させたらその温度を維持し続ける方がより美味しい麺に仕上がるとされます。麺を茹でる際にたっぷりのお湯を使った方が良いとされるのは、お湯の温度変化を最小限に抑える目的もあるといえます。

 差し水をしてしまう事は大きくお湯の温度を下げてしまう事から、麺を茹でるという事に関してはあまり良い事ではないと考えられ、差し水は火力の調整が利かない釜戸による調理の名残りとも思えてきます。

 急に噴きこぼれる鍋の事を考えると、差し水で一気に事無きを得たいとも思えてきますが、麺の仕上がりを思うと事前にスプーンなどを沈めておく方が良いのかもしれません。


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