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第3011回 猫の禁忌



 坊ちゃんはあまり食には興味がないらしく、私が食べている物を確認する事はあっても、それを食べたがるという事はありません。これまで二人が共通して食べた物というと、私が食べていたので興味を持ち、一口だけ齧って飲み込んだ食パンのみで、魚や鶏肉、カニカマなど猫が好みそうな物を用意しても、ことごとく食べないといわれてしまいます。

 二人で共通した物を美味しくいただくという事は、ペットを飼う人なら普通に願望として持ってしまいそうに思えるのですが、人は大丈夫でもペットには毒になる物があり、その一環としてネギやチョコレートは広く知られています。

 そんな人は普通に食べている物で、猫には毒となってしまう食べ物の一つに「イカ」があります。イカは魚介類であるだけでなく、猫が好きそうな食感をしている上に猫に欠かせない栄養素のタウリンが豊富なので食べさせたいと思ってしまうのですが、昔から「猫にイカを食べさせると腰が砕ける」と伝えられていて、イカを食べてしまった猫は「腰砕け」と呼ばれる歩行困難な状態に陥るといわれます。

 イカには猫を歩行困難にしてしまうような神経毒は含まれていないのですが、チアミナーゼと呼ばれる酵素が含まれていて、大量に摂取してしまうと体内のビタミンB1を破壊されてしまいます。

 ビタミンB1が破壊されてしまうと、ビタミンB1の欠乏症である脚気の症状が出てしまい、猫は歩行が困難になってしまう事が考えられ、昔からの言い伝えは根拠のないものではない事が判ります。

 チアミナーゼは漁獲後、イカの鮮度が落ちる際に生成されるので、新鮮なイカであれば安全とされ、酵素としての活動ができないように加熱する事でも無害化する事ができると考えられています。

 とびきり新鮮なイカを選び、充分に火を通せばタウリンが豊富なイカを食べさせる事ができるとなれば、牛深へ行った際にイカを購入し、私は刺身で坊ちゃんにはボイルしてと思うのですが、いつものように嫌われそうで、少々ためらってしまうものがあります。


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