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第3012回 キャビア事情



 世界の三大珍味というと「フォアグラ」と「トリュフ」、「キャビア」が上げられます。その中で日本人に人気が高い物というとキャビアとされ、魚食文化の影響が色濃く出ているようにも思えます。

 普段から高価な食材とは縁がない事もあり、キャビアも我家の食卓に上る事はないのですが、非常に良く似た感じで売られているランプフィッシュ・キャビアであれば手が届きそうな価格と思えてきます。

 ランプフィッシュ・キャビアは文字通りランプフィッシュの卵で、本来は薄いピンク色などのキャビアには似ていない色合いなのですが、大きさや味わいが近い事から着色してキャビアの代替品として流通しています。

 キャビアの素となるチョウザメが乱獲や環境破壊などによって漁獲高が激減している事に対し、ランプフィッシュは生命力が旺盛という事もあり、かなり多くの漁獲高が確保されていて、そのお陰かランプフィッシュ・キャビアはキャビアの10分の1くらいの価格で購入する事ができます。

 以前、水族館でランプフィッシュを見掛けた際、チョウザメとのあまりのイメージの違いに衝撃を受けた事があり、こんなにも違う魚の卵が同じキャビアと呼ばれてもよいものかと考えてしまったのですが、ヨーロッパでは魚の卵全般がキャビアと呼ばれる事を考えると、ランプフィッシュ・キャビアでも良いと思えてきます。

 キャビアの本場となるロシアでは、キャビアとは呼ばずに「黒い魚卵」もしくは「魚卵」と呼ばれていて、現地の言葉では魚卵の事は「イクラ」と呼ばれ、日本で鮭の卵を指すイクラの語源となっています。

 私の中では醜い魚というイメージのランプフィッシュで、あまり食欲の湧く魚ではなかったのですが、先日、天草で撮影されたダンゴウオの可愛らしさに魅了され、ランプフィッシュも同じダンゴウオ科という事を知って見方が変わってきています。

 チョウザメは世界各地で養殖が行われていますが個体数の減少は深刻とされ、キャビアの価格が高騰、密猟が横行して更に個体数が減少という悪い連鎖が続いています。ランプフィッシュ・キャビアによって価格が低迷し、密猟の減少に繋がってくれないかと期待してしまいます。


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