第3014回 考察、パブロバ



 徐々に人気が高まってきていて、やがてブレイクするだろうといわれるスイーツの一つに「パブロバ」があります。パブロバというと、どこか東欧系の言葉のように感じてしまうのですが、ニュージーランド発祥のお菓子で、メレンゲに生クリームや果物を添えたハレの日の食べ物となっています。

 パブロバはニュージーランドのお隣、オーストラリアでも食べられていて、オーストラリア発祥のお菓子と考えられています。ニュージーランドではニュージーランド発祥、オーストラリアではオーストラリア発祥と考えられている事から、どちらが正しいのかといった論争も起こったそうですが、明確な結論が得られているともいわれます。

 パブロバは普段の食事やおやつで食べるお菓子というよりもお祝い事や人が集まる日に出される事が多く、特別なケーキのような扱いをされていて、メインとなるメレンゲの生地だけをスーパーで買ってきて、飾り付けを各家庭で施すという事も多く行われています。

 東欧系の響きを持つパブロバという名前の由来は伝説的なロシアのバレリーナのアンナ・パブロバから来ているとされ、世界で初めてワールドツアーを行ったという彼女の行動がパブロバの誕生とその後の由来の混乱に繋がっています。

 文献上にパブロバの名前が登場するのは1926年の事で、ニュージーランド、オーストラリア、ほぼ同時期となっています。ワールドツアーを実施したアンナがニュージーランドのウェリントンを訪れた際、ホテルで彼女の名前を冠したお菓子を食べたという伝記と、オーストラリアで書かれたお菓子の紹介記事が残されています。

 1926年はアンナがワールドツアーを行った年で、ほぼ同時期にニュージーランドとオーストラリアを訪れていて、歓迎のために両国では彼女の名前を冠したお菓子が作られ、それが同じ時期に同じ名前のお菓子の誕生に繋がっています。

 しかし、両国でほぼ同時期に誕生したパブロバには明確な違いがありました。ニュージーランドで作られたパブロバは彼女が舞台で着ていたコスチュームをモチーフにした白いメレンゲが中心になっている事に対し、オーストラリアのパブロバは彼女の華やかな雰囲気を再現した色鮮やかなゼリーのようなお菓子でした。

 そのため現在のスタイルに近いニュージーランドが発祥の地という結論を得る事となるのですが、白いメレンゲがメインとなった最初のパブロバが現在のものと同じようなものなのか、オーストラリアのパブロバは何故廃れてしまったのか、依然、謎は残されているように思えます。


 
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