第3047回 約束の行方(2)



 大人になる頃にはガンは怖い存在ではなくなり、普通に治療できる病気になっている。まるで未来の約束のように聞かされた言葉はいまだに実現されておらず、逆に経過した時間の分、実現する事の難しさだけを感じてしまいます。

 ガンを克服できない理由は多く存在していて、その一つを解明し、克服の糸口が掴めたように思えてもそこから先へと続く道が阻まれ、振り出しに戻されたような感じになってしまいます。

 そうした道のりの困難さは出発点の間違い、ガンとは何なのかという理解が完全ではない事にあるように思えます。そんなガンの正体について、意外な方向から理解を進める新説が発表されていました。

 ガンという存在の新たな解釈の提唱者はアリゾナ州立大学のポール・デービーズ教授で、教授はかねてより「お金を費やせば問題を解決できると思い込んでいる」と、多くの研究費がつぎ込まれながら知恵が足りていないためにガンは多くの謎に包まれた病気であり続けているとガン学会に対し批判的な立場を採っていました。

 もともとデービーズ教授はガン研究の専門家ではなく、理論物理学者として宇宙の謎に取り組んでいました。そのため当初は門外漢による奇説として一蹴されそうになりましたが、従来の考え方より優れたアプローチを見出したとして評価が高まってきています。

 デービーズ教授による仮説は、ガンとは複雑な生命体が登場する前の状態に進化のプロセスを逆戻りする現象ではないかというもので、ガン細胞は10億年前の地球に多く存在していた単細胞の生命体の状態への先祖返りだといいます。

 複雑な人間の細胞がバクテリアなどの単細胞生物のような原始的な形態に逆戻りするという考え方は一見するとかなり突飛なもので、多くの科学者は受け入れがたいものとして否定的な立場を採りましたが、徐々にデービーズ教授の仮説が正しいかもしれない事を示唆する登場してきています。

 デービーズ教授の仮説が正しいとなるとこれまでのガン研究の多くは根底から覆ってしまう可能性があり、多くの時間と努力が無駄になってしまう事にもなりかねません。しかし、正しいスタート地点が見付かれば、適切なルートを辿ってゴールに到達できる可能性が高まります。約束の成就への期待が高まってしまいます。


 
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