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第3063回 害か益か?



 薬の王様といわれると、何が該当するのかと効能面や利用率の高さなどを考えてしまうのですが、百薬の長といわれると、すぐに酒の事と判ります。発酵食品でもある酒は、適量を守っていれば多くの効能に与かれると昔からいわれてきました。

 その反面、酒は微量であっても身体にとっては毒物であり、適量といわれる量を守ってはいても、体にダメージを与えてしまうという主張はこれまでも根強くされていました。

 酒が体にダメージを与えるという理由の一つは、アルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドの存在で、二日酔いの際の頭痛の原因物質として知られていましたが、DNAやタンパク質に結合して付加体となり、さまざまな疾患の原因となっている事が示唆されています。

 特に幹細胞のDNAへの損傷は深刻とされ、幹細胞のDNAにアセトアルデヒドが作用して付加体となるとその損傷は不可逆的とされ、いろいろな細胞に変化するという幹細胞はその役割を果たせなくなるとされます。

 そうした研究結果だけを見ていると、酒を飲む事は体に非常に大きなダメージを与える事と思えてくるのですが、体もそうした脅威に対して無防備ではなく、アセトアルデヒドを無害化する酵素、アルデヒドデヒドロゲナーゼやDNAの修復システムも備わっています。

 修復機能を無視したままで脅威をいうのも一方的に思え、また、防御はどこまで有効なのだろうと気になりながら、酒は百薬の長なのか、それとも害毒なのかと考えてしまいます。


 
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