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第3068回 クモへの恐怖(2)



 家の中は広い空間という事もあり、クモが入り込んできている事を見掛けても、それほど大きな反応をする事はないのですが、閉鎖空間の車の中となると、それなりの恐怖心を持ってしまい、同じような経験を持つ人も少なくはないと思っています。

 偶然、入り込んでしまったクモと人との悲劇という感じがしてしまうのですが、実はクモの側は偶然ではないかもしれないという怖ろしげな研究結果が発表されています。

 オーストラリアのクイーンズランドにある博物館でクモの研究をしているロバート・レイブン博士によると、クモはある種の振動によって理性を失い、振動の発生源へ向かって導かれていくという新たな生態がある事が発見されたという事で、振動はクモを扇動して普段備えている本能を見失わせ、あらゆる危険を物怖じともせずに突撃させてしまうといいます。

 事の起こりはレイブン博士が日常的に使っている年代物のディーゼルエンジンの4輪駆動車で、周囲の人たちからは何かに付け買い換えを薦められる事も多い長年の相棒が発端となっています。

 博士にいわせると最近のオフロード車は排ガス規制の影響もあって非力で、車全体が静かな事から車に乗っている気にならないため、好きになれないという事が相棒の現役期間を延長してきたのですが、ある日のフィールドワークの際、砂漠地帯で相棒のエンジンをかけると、普段であれば昼間には活動しない種類のクモが現れて、車に駆け込んできたそうで、しかも非常に混乱した様子だったといいます。

 レイブン博士によると、学校から帰った息子のリュックからクモが出てきて、大いに驚かされた母親が学校を相手取って訴訟を起こそうとしたケースが紹介されていて、4WDの車で息子を迎えに行き、授業が終わるまで駐車場で待っている間、アイドリング中の振動にクモが引き寄せられて車内へ入り込み、後にリュックに入ってしまった可能性が指摘されています。

 振動がどのようなメカニズムでクモを異常な行動に駆り立ててしまうのかについては、今後の研究を待つ事となりますが、かつて長年、ディーゼルエンジンの古い車に乗っていた身としては、とりあえず危険な種類のクモが棲息する地域でなくて良かったと胸を撫で下ろしてしまいます。


 
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