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第2138回 暖気運転



 小さい頃から血圧が低く、朝は決まった時間に起きて準備はするのですが、準備を終えてから学校へと向かう前にしばらくボーっとしている時間が必要で、その暖気運転の時間がなければ一日を始められない状態が続いていました。自分でも何故そんな時間が必要なのか理解できなかったのですが、そうしないと行動できない事から毎日の朝の儀式のように繰り返していて、後に血圧が低い事に由来していると知る事になりました。

 低血圧は高血圧よりも治療が難しく、血の巡りが悪い事から血栓症や脳梗塞、心筋梗塞などを起こしやすいといわれた事があるのですが、高血圧のように命に関わる病気を引き起こす事はまずないともいわれます。

 一般的には最大(収縮期)血圧が100mmHg以下の状態が低血圧とされ、日本人の1.5~7%程度が該当するとされています。特に若い痩せ型の女性に多いとされ、寝起きが悪い、気力が出ない、立ちくらみやめまい、慢性的な倦怠感などが自覚症状として知られています。

 明確な原因が存在する事は少なく、遺伝的な要因や血圧を一定に保つように調節するホルモンである「アルドステロン」の代謝異常が関わっていると考えられています。

 最近は公共の場に血圧計が設置されていたり、家庭で簡単に計測できる血圧計なども普及している事から、思わぬ低血圧を発見してしまう事も多くなってきていると考える事ができますが、基本的に自覚症状がなかったり、自覚症状を感じていても日常生活に支障がないレベルであれば、あえて治療をする必要はないとされます。

 治療を行う場合は血圧を向上させる昇圧剤や自律神経の調整剤、精神安定剤などの薬物療法が中心となりますが、それほど症状がひどくなければ日常生活の見直しだけでも回復が見込めるともいわれます。

 低血圧症の場合、一日を通しての血圧の変動が小さく、生体リズムが狂いやすい状態にあるので、毎朝、同じ時間に起床するようにして朝の光を浴び、朝の準備を行って軽く体操をするなどして、体内時計の調整を行う事が大切とされます。

 また、年齢と共に血管が硬くなって血圧は上がってくる傾向がある事から、症状は年齢と共に回復するともいわれます。いつの間にか朝の暖気運転の必要性を感じなくなってきたように思えるのは、加齢のためという認めたくない事実がそこにあるようにも思えています。


 
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