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第2196回 善と悪



 幸いな事に思春期の頃、ニキビとは縁がなく、その後の吹き出物と呼ぶべき年齢になってもほとんど悩まされるという事はありませんでした。回りにひどい痕が残っている人もいるので、改めて悩まされる事がなかった事をありがたく思っています。

 ニキビは毛穴が皮脂やホルモン、細菌などの相乗作用で炎症を起こす事でできると考えられ、皮脂の分泌が激しい部分にできやすいといわれます。角質などによって毛穴が詰まる事からはじまり、詰まった毛穴の中での皮脂の過剰な分泌、紫外線や空気中の酸素による皮脂の酸化、細菌の増殖などの要因が複雑に絡むとされ、詳細なメカニズムについてはいまだに解明されていない部分を残しています。

 ニキビの発生に関わる細菌としては「アクネ菌」がよく知られており、アクネ菌は皮膚表面の免疫力を下げて炎症が起こりやすい状態を作り出すともいわれています。

 アクネ菌は一般的な皮膚の常在菌で、嫌気性である事から誰でも皮脂を分泌する脂腺の奥の方に棲息させているとされ、ニキビ予防のために殺菌性のある成分を含むもので洗顔をするのは、アクネ菌を減少させてニキビができる原因を減らそうとしている事が判ります。

 最近行われた研究では、ニキビがある人とない人の表皮のアクネ菌を集めてDNAを元に菌の種類を特定し、遺伝子解析を行ったところ、ニキビがない人には多く、ニキビがある人には稀にしか見られないアクネ菌の種類がある事が判ってきています。

 また、ニキビがある人では高い確率で見付かり、ニキビがない人の肌ではほとんど見られない種類のアクネ菌がある事も判ってきており、同じアクネ菌でも善玉と悪玉がある可能性が示唆されています。

 将来的に研究が進み、悪玉のみを減らして善玉を増やす事ができれば、有効にニキビを防ぐ事ができる可能性もあり、腸内細菌と同じようにアクネ菌も善玉と悪玉のバランスについて考えなければならないものへとなっていくのかもしれないと思えてきます。


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