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第2235回 究極の選択?



 社会が高齢化した事によって増えた病気といわれると、ガンとアルツハイマー病が思い浮かんできます。今やガンは2人に1人、アルツハイマー病は5人に1人が発症するともいわれ、自分も将来的に無縁といい切れないものを感じてしまいます。

 ガンとアルツハイマー病はいずれも高齢者のQOL(生活の質)を大幅に低下させるものという事ができますが、意外とアルツハイマー病を患ったガン患者という話は聞かないと思います。

 以前から認知症の患者の中にはガン患者が少ない事や、ガン患者はあまり認知症を発症しないという指摘があり、両者の間に何らかのリスク低下要因が存在するのではと考えられていました。

 昨年の段階でガン患者ではアルツハイマー病を発症するリスクが33%低下し、アルツハイマー病患者ではガンを発症するリスクが61%低下する傾向がある事が分析されており、明らかにガン患者はアルツハイマー病を、アルツハイマー病患者はガンを発症しにくい事が判ります。

 最近行われた大規模な研究では19種類のガンとアルツハイマー病の発症リスクが分析dされ、ガンの種類によってアルツハイマー病の発症リスクが違っている事も解明されてきています。

 ガンの中でも肝臓ガンの患者が最もアルツハイマー病を発症する率が低く、ガンを発症した事のない人と比べて51%もアルツハイマー病を発症するリスクが低かったとされ、逆に前立腺ガンと皮膚ガンの一種である悪性黒色腫では、アルツハイマー病の発症リスクが13%程度高まってしまう事も観察されています。

 ガンの種類に関わらず、抗ガン剤を使った化学療法を行っている患者は、行っていない患者に比べてアルツハイマー病を発症するリスクが17~23%程度低下する事も判っており、ガンの化学療法はアルツハイマー病の予防にもなっていたという事もできます。

 また、別の研究では認知症のリスクを倍増させてしまうとされる糖尿病患者の中にアルツハイマー病を発症する比率が低いグループが存在する事が判り、その理由として糖尿病の治療のために使用している薬剤、「メトホルミン」がアルツハイマー病の発症リスクを下げていた事が判ってきています。

 ガンにアルツハイマー病、糖尿病と避けて通りたい病気ばかりですが、それらの研究の中から有効な予防策を発見できればと思えてきます。


 
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