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第2294回 鼻血治療



 小学校の低学年の頃、担任ではなかったのですがとても怖い初老の先生がいて、生徒が鼻血を出すと鼻に詰め物をしたり、外側から押さえて血を止めようとすると中で固まるからと、血を止めずに出すように指導されていて、鼻血一つでも人それぞれ考え方が違うものだと子供ながらに思った事があります。

 鼻血の治療法、いわゆる止血方法にも幾つかのやり方があり、場合によっては手術を伴う事があると聞かされて驚いてしまった事もあります。

 鼻血の多くは鼻の入口から1.5cmほど奥に入った辺りの「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる粘膜に傷が付いて出血していて、小鼻をしばらく押さえておく事で止血できるとされます。

 キーゼルバッハ部位からの出血が全体の90~95%を占めるとされるのですが、残りの5~10%はより奥の方からの出血とされ、その場合は小鼻を押さえる事では止める事ができず、重度の出血の場合、手術を施しての止血となるといいます。

 ニューヨーク州立大学の研究チームによって5万7千人にも及ぶ鼻血で手当てを受けた患者の分析によると、ガーゼなどを詰めるもしくはレーザーで出血している血管を焼くといった施術で治療した例が最も多く、全体の53.3%になったとされます。

 詰め物やレーザー治療に次いで多かったのが小鼻を押さえるという圧迫法で、全体の38.3%。手術によって出血している血管を縛って止めたという例は4.7%、血管内に栓をして血管を詰まらせて止血したという例は3.4%あったそうです。

 気になるのはガーゼを詰めて鼻血を止めた際よりも血管に栓をして止めた場合の方が、その後の脳卒中のリスクが4.7倍に上がっていたとされる事ですが、脳卒中のリスク上昇については止血方法よりも、そこまでして止めなければならなかったという出血理由の方にあると分析されています。

 鼻血は突然の出血で驚かされる事も多いのですが、冷静な対処と分析が求められるように思えてきます。身体に起こる変化は注意深く観察しなければならないというのは、健康管理の上では重要な事なのかもしれません。


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