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第2297回 秋の感謝



 「南京」「ボウブラ」「唐茄子」、一見したところでは何を指しているのか判りにくいのですが、親しみ深い食材の「カボチャ」を指す言葉となっています。カボチャというと冬至の日に食べるというイメージがあり、栄養価が高いだけでなく寒い冬の食卓に温かさを届けてくれる食材という感じがするのですが、旬の時期は秋となっています。

 カボチャは日持ちが利く事から、秋に収穫して冬まで貯蔵しておく事が可能な事から、野菜が少なくなる冬場にありがたい食材となっています。貯蔵中に豊富に含まれたデンプンが糖に変わる事から、旬の時期に採れたてをいただくより寝かせておく方が美味しさが増す事になります。

 広く知られている事ですが、カボチャはカンボジアから伝えられた事から「カボチャ瓜」と呼ばれるようになり、瓜が省略されてカボチャとなっています。

 別名で「南京」と呼ばれる理由については、カンボジアからの積み荷を積んだ船が直接日本へ入るのではなく南京を経由するため、経由地の南京から来たという意味が込められ、「ボウブラ」についてはポルトガル語でウリ科の植物を指す「アボボラ」に由来するとされ、「唐茄子」は唐から伝えられた茄子の意味で、唯一根拠に乏しい別名となっています。

 興味深いのは英語でカボチャを指す言葉、「パンプキン」の由来で、古代ギリシャの言葉で「熟す」という意味を持つ「ペプテム」にまで遡るとされ、「熟す」が「太陽を浴びて熟した」を意味する「ペポン」へと変化しています。

 古代ギリシャ語からラテン語へと伝えられたペポンは、フランスへと伝えられ、フランス語でウリ科の植物を指す言葉として使われるようになり、フランス風に「ポムポン」と呼ばれるようになります。

 主にメロンなどの瓜類を指していたポムポンですが、イギリスへと伝えられると「パムポン」へと変化し、小さいものを意味する「キン」が末尾に付けられて「パンプキン」へと変わっていきます。

 今年も旬という事よりもカボチャに注目が集まるハロウィンを迎えます。ハロウィンは古代ケルト人の秋の収穫を感謝する祭りに由来するとされる事から、秋に収穫されるカボチャに注目が集まる事は当然の事かと、食べ頃はもう少し先のカボチャを眺めています。


 
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