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第2313回 薄くなる訳


 初めて男性型の薄毛の原因について聞かされた際、男性ホルモンには体毛を太く育てる働きがあり、思春期以降の男性の体毛が濃くなるのは、その頃を境に男性ホルモンが盛んに分泌されるためで、そうした体毛の中で唯一頭髪だけは女性ホルモンが掌っている事から、旺盛な男性ホルモンによって女性ホルモンの働きが阻害され、男性型の薄毛が起こってしまうとされていました。

 その後、頭髪のみ女性ホルモンが掌るというのではなく、男性ホルモンが関わっていて、結晶化した男性ホルモンが毛細血管を詰まらせて髪を生み出す毛母細胞の働きを阻害する事や、髪が生え換わるサイクルの乱れなどの薄毛の原因に関するたくさんの説を聞かされたのですが、どれも最終的な根拠に乏しいのは、治療法が確立されない事からも明らかと思えています。

 そんな中、毛髪を太く成長させるはずの男性ホルモンが何故、薄毛の原因となってしまうのか、その詳細なメカニズムに関する研究結果が発表されていました。

 男性ホルモンには従来からいわれてきたような毛髪を太く成長させる働きがある事は確実とされるのですが、別な働きとして皮下脂肪を委縮させるという働きもある事が判ってきています。

 男性ホルモンが盛んに分泌される事で全身の皮下脂肪が委縮するのですが、特に皮下脂肪が少なく、皮膚も薄い頭皮では皮下脂肪が委縮した事により皮膚の弾力性が失われ、髪を育てる毛包細胞が表皮と骨の間に挟まれて圧迫を受けてしまいます。

 そのため毛包細胞は髪を育てるという働きを充分に発揮できなくなり、せっかく生えた髪が産毛化してしまう、育たずに抜けてしまうという薄毛が起こってしまいます。毛包細胞自体も正常な髪の育成が行えず、髪が細くなってきたという信号を送って髪を育てるための男性ホルモンの分泌を要請する事から、さらに皮下脂肪を委縮させてしまい、負のスパイラルにはまってしまうと考えられています。

 これまで頭皮の血行を促すものや男性ホルモンの働きを阻害するといった育毛法がありましたが、今回解明されたメカニズムを思うと、ある程度、理に適ったものである事が判ります。今回の研究を受けて、今後は頭皮の皮下脂肪を増やすといった新たな育毛法が登場するのではと考えています。


 
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