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第2370回 生き残るために



 何かの役に立つのかと聞かれると首をひねるしかないのですが、サバイバルのためのテクニックに関するテレビ番組を見ていたりする事があります。生き残るための知恵を身に着けるというより、そのような過酷な環境で人が遭難する可能性があるという方が興味深く、生きているうちにはまず行く事のない環境を見て楽しんでいるという方が正確かもしれないと思います。

 その番組の中で繰り返しいわれる事ですが、やっと見付けた水でも動物の死骸が浮いていた場合は決してその水を飲んではダメで、その理由として死骸によって水が汚染され、お腹を壊してしまうからだと説明されます。

 サバイバルのような極限状態でお腹を壊し、下痢を引き起こしてしまうと死に繋がる可能性が非常に高まり、下痢は死に繋がる病である事を認識するようにいわれていて、清潔で栄養を充分に確保する事ができ、薬剤も水分も必要なだけ補給できる環境にあると下痢は不快な症状を及ぼすだけのように思えてしまうのですが、現在、世界中の子供の死因の第二位は下痢となっています。

 第一位は肺炎となっているのですが、多くの病気で体力や免疫力が低下し、肺炎を併発して死に至る事を考えると、下痢は非常に高い死亡率を持っている事が判り、肺炎と下痢を合わせると子供の死因の約3割にも上るとされています。

 日本に限っていうと肺炎も下痢も子供の死因のトップ3には入ってもいないのですが、世界的には肺炎で130万人、下痢で70万人もの子供の命が奪われているといいます。

 肺炎と下痢による死亡の7割がアフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域か、東南アジアの15カ国に集中しているとされ、多くの地域で死亡率が低下する傾向にありながら、一部地域では毎年増加しているともいわれ、途上国では深刻な問題である事が判ります。

 肺炎や下痢を引き起こす原因はさまざまとされる中、栄養状態や衛生状態の悪化、授乳が適切に行われていないなどの共通の危険因子が見られるとされ、改善が可能な問題であるという事もいえます。

 日本では下痢が死に至るという認識はほとんどありませんが、深刻な事を引き起こす可能性も持っている症状である事や、世界の子供たちに暗い影を投げかけるものである事を認識し、下痢が怖くない環境にある事への感謝と困っている子供たちに対し何か出来る事はないのかと考えてしまいます。


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