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第2448回 皮肉屋さんのQOL



 海外の人が作成したプロフィールを見ていると、嫌いな人のタイプの中に「皮肉をいう人」という記載があり、日本ではあまりそうした記載は見られませんが、嫌われるタイプは世界共通なのだと思えてきます。

 客観的に観察していると、皮肉をいう人は会話の中から皮肉として使える部分を探り、的確にその部分に言及してくるので、普通に会話をしていても頭を使っているように思えます。しかし、先日、皮肉屋は認知症になるリスクが高いという研究結果が発表されて、普段から頭を使っていそうなのにと疑問が湧いてきます。

 東フィンランド大学の医学部で行われた研究では、高齢者の皮肉屋では認知症に罹るリスクが3倍以上も高いという結果が得られていました。ただし、研究で皮肉屋と定義されたのは、普段から皮肉をいっていると回りに判断されている人ではなく、「自分以外は利己的で信頼できない敵と考えている人」とされ、皮肉屋像が少し違うように思えてきます。

 研究では65歳から78歳までの高齢者、約2300人を対象に10年ほどの追跡調査を行って、皮肉屋としての度合いの高さと認知症の罹患度を調査し、今回の結果が得られたといいます。初期のアルツハイマー病では、社会は敵や嘘で満ちているという発想に繋がる傾向がある事が確認されていますが、そうした発想が認知症に繋がるというのは、原因と結果がどちらなのか判らなくなってきたようにも思えます。

 今回の皮肉屋と定義された高齢者は、社会に敵対的なものを感じ、自己を閉ざしがちである事が認知症のリスクを高めた事が考えられ、楽天的な性格が認知症を遠ざけるとした別な研究結果と対を成しているようにも感じられ、性格のあり方で人生が変わる事を意味しているともいえます。

 本来の皮肉屋も、皮肉のために回りの人を遠ざけてしまい、孤立化する事で認知症を発症するリスクを高めてしまう事が考えられます。明るく、好まれる高齢者を目指さなければと思えてきます。


 
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