FC2ブログ

第2514回 意外な食中毒



 ズッキーニというとキュウリの親玉という感じがするのですが、実はカボチャといわれると変な感じがしたりもするのですが、素材として加える事で料理が地中海風に見えてくる事から、欧風野菜として重宝する事があります。そんなズッキーニで食中毒というニュースが飛び込んできて、ズッキーニに毒という事で大いに驚かされてしまいました。

 ズッキーニを食べた14人もの人が下痢や嘔吐といった食中毒症状を示し、料理自体は適切に調理されていた事やズッキーニを食べた際に強い苦味を感じたと話していた事から、ズッキーニに含まれていた苦味成分「ククルビタシン」が何らかの理由で多く含まれていたのではと考えられています。

 ククルビタシンについては、以前、オーストリア保険・食品安全局から「なぜヒョウタンは食べられないのか」という文書が公開され、その中に苦味成分としてククルビタシンが含まれていて、摂取量によっては死に到る事もあるとして記載されていた事があります。

 ウリ科の植物に広く含まれていて、キュウリやカボチャ、メロンなどにも含まれているのですが、いずれも含有量が少ない事から通常は食中毒を起こすような事はないとされます。栽培種として代を重ねるうちにより苦味は少なくなっている事から食用の栽培種では問題になる事はなく、観賞用の物を食べてしまった際に食中毒が起こるともいわれます。

 同じウリ科の強い苦味でもゴーやの苦味成分は「モモルデシン」であり、ククルビタシンとは異なるために強力な苦味にも関わらずたくさん食べても食中毒を起こす事はありません。

 苦味としては同じとしか思えないのですが、ククルビタシンには40種もの種類があるとされ、その中のククルビタシンB、D、E1、Qと呼ばれるものには抗ガン作用がある可能性が示唆されており、研究が進められています。

 思わぬズッキーニによる食中毒のニュースでしたが、大雨や猛暑、日照不足や台風など、多くの要因で野菜が不作な昨今、ズッキーニにも異変が起こっていたのではと、天候について改めて考えてしまいます。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kcolumnist

Author:kcolumnist
にんにく卵黄本舗の健康コラムです。
食と健康をキーワードに最新の医療情報から科学技術、食文化や献立まで毎日更新で幅広くお届けします。是非ご覧ください。

リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR