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第2571回 何より黒く



 山を見ると木々に溢れ、緑一色に見えます。植物は葉緑素によって光を浴びる事で水と二酸化炭素からデンプンなど、養分となる有機物を作り出しています。そのため植物は緑色の光が好きで、緑色の光は光合成に最適なように思えるのですが、実は緑色は光合成には効率が悪い色で、植物は光合成に有効な赤い光を吸収して不要な緑色を反射しているので植物は緑色に見えています。

 そのような感じで私たちはその物の色と思って見ている色は、その物が光を受けて反射している光であるという事ができます。反射した光の波長によって色が決まるのですが、反射しない場合は黒い色として見える事になります。

 先日、今までで最も黒い物質として、「ベンタブラック」という物質が紹介されていました。ベンタブラックは可視光線の99.965%を窮するという性質から、これまで知られてきた物質の中では最も黒い物質とされ、垂直なナノチューブが無数うに並んだ森のような表面に光が当たると、反射する事なく捉えて深い森の中で何度も屈折させて、最終的には熱に変換してしまいます。

 そのためベンタブラックの画像を見ても、そこに何らかの物質があるというより、深い穴が空いているようにしか見えず、深い闇が奥に広がっているという印象しか得られません。

 ほとんどの光を吸収してしまう事から、不要な光を遮断するという用途に使えるとの事で、望遠鏡や赤外線カメラの性能を大きく向上させるといわれ、今後、応用範囲が拡大していく事が考えられます。

 暗室の壁にする事でより完璧な遮光が図れるので、映画館の壁や天井に設置しておくと映像が鮮明になるようにも思えます。事前に予備知識がないと壁の部分に漆黒の闇が広がっているようで、観客は落ち着いて映画を見るどころではなくなるかもしれませんが。


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