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第2648回 残量判断



 電気関係にかなり詳しい人が手のひらに電池を乗せ、「軽くなっているから残りはわずかかもしれない」という話をして、明らかに冗談だと感じる事ができました。その人に限らず手に持った電池を上下させ、電池の残量を判断するという話を聞かされる事があります。

 電池の残量に関する重量の違いについては、質量保存の法則によって電池の中で起こっている化学反応の終了前と終了後では変わらないとするものと、電子にも僅かに重量が存在する事から、放出後は電子の分だけ軽くなるという意見がありますが、いずれにしても人の手で感じられるものではない事は確実だといえます。

 使用前と使用後では電池の重量には変化がないにしても、使用前と使用後では落としてしまった際の弾み方に違いがあるという意見は以前から根強くいわれてきました。実際に電池を落として盛ると、未使用の電池と使用済みの電池では弾む高さに違いがあり、未使用の電池は弾まないのに使用済みの電池は良く弾むとされます。

 電池の内部、マイナス極側では酸化カリウムと亜鉛の粉が混じり合ってゲル状になっているものが、電池を使用する事で電子を失い、亜鉛粉は酸化亜鉛に変わり、緩いゲル状はセラミックのような状態へと変化していきます。

 酸化亜鉛はゴルフボールを弾ませるために使われる添加材としても知られ、酸化亜鉛の存在によって使用済み電池は未使用電池よりも良く弾むようになると考えられます。

 亜鉛粉ゲルのセラミック化は電池の使用と共に進むのですが、電池を半分使った頃にピークに達し、その後は変わらない事から、未使用かどうかは弾み方で判りますが残量を弾み方で判断するのは不可能という事が判ります。怪しい判定方法で判断するより、早めの交換を心掛ける事が大切なのかもしれません。


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