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第2665回 握力が知らせるもの



 最近、あまり関連がなさそうな事で簡単に体の状態を知る事が可能という研究報告が増えてきたように感じます。先日は小さな線虫の嗅覚を使って非常に安価で高い精度のガン検診が可能との報告が行われていて、患者の負担が極限まで軽減されそうな半面、事がガンなだけにそれを線虫から知らされるという事には何となく抵抗を感じてしまいました。

 また、先日行われた新たな研究では、握力の強さが信頼性の高い健康のバロメーターとなる事が報告されており、握力計を握る事で心臓病のリスク判定ができるという事には、何か不思議なものさえ感じられます。

 世界17か国の35~70歳の14万人を対象に4年に渡って行われた健康状態の経過観察の際、握力計による筋力の計測も追加で記録してもらっていたところ、4年の調査期間の間に握力が5キロ低下するごとに何らかの疾患による死亡リスクが16%増加するという関連性が確認されました。

 年齢や喫煙、アルコールの摂取、教育水準、職業などの健康に影響を及ぼす要因を考慮しても同じ結果が得られており、握力の低下は心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にも関連している事も判っていて、握力の測定は血圧よりも死亡リスクの判定に有効と見られています。

 握力の強さは体格や体重、民族といった違いや個人差があるため、今後は誤差を調整するための研究を重ねる事が重要とされますが、健康管理のために一家に一台、握力計という時代が来るのかと、少々奇異な感じがしてしまいます。


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