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第2667回 油点眼



 生まれ付きの乱視で、子供の頃に眼科で診てもらったところ、先生に「良くならない代わりに悪くもならないので、たくさん本を読みなさい」といわれた事が今でも思い出されます。正常な状態を知らないので、物を見るために常に力が入っているらしく、そのために生じるさまざまな弊害も普通の事と思っていました。

 その後、パソコンの画面に向かう事が増え、目を酷使しているという自覚もするようになってきて、目が疲れて乾燥するといった事も感じるようになってきたので、目の疲労を軽減するという目薬を愛用するようになったのですが、目薬の点眼よりも点眼後にしばらく目を閉じている事の方が効果的に思えて、一時しのぎ的なものとしか感じられませんでした。

 ドライアイに悩まされている人は800万人ともいわれ、目の不調をドライアイと認識していない人を加えると2000万人にも上るとされ、すでに国民病ともなっているという事もできます。そんな中、意外なほど効果的な物としてひまし油が密かな話題となっています。

 ひまし油を初めて知ったのは子供の頃、たまたま見ていた映画の中でひまし油が混ぜられた食事を食べた人たちがトイレの前に列を作るといったコミカルなもので、その際、飲まされた事があるという母親にドロドロして飲みにくい物であったという感想も聞かされています。

 下剤として使われる物という印象付けができてしまったひまし油ですが、その後、ラジコンのエンジンに使われるといった事や第二次世界大戦中のプロペラ式の戦闘機のエンジンにも使われていたという話を聞かされ、体に悪い物というイメージができあがってしまいました。

 目に直接油を点すという事には抵抗を感じてしまうのですが、インドのアーユルヴェーダなどでは有効な治療法として行われている例もあるだけでなく、普段使っている目薬にも使われている事があるので、それほど特殊な事ではないようにも思えます。

 目の表面はムチン層、涙液層、油層の3層構造となっており、多くの場合、表面の油層が減ってしまって涙液の蒸発が起こり、結果的に目が乾燥してしまうとされます。ひまし油はそんな油層の回復を促すとされ、油層が原因で起こるドライアイを軽減させるといわれます。

 注意が必要なのは油層以外の原因、ムチン層や涙液層が原因で起こるドライアイには効果が薄いとされる事や、薬局で下剤として売られているひまし油は飲みやすくするために香料が加えられ、それらの多くはハッカ油やオレンジ油といった目に沁みる成分が使われている事から点眼には不向きとなっている事です。

 余計な成分を含んでいないマッサージ用などのひまし油を手に入れる必要があるのですが、ひまし油について調べてみると、治癒効果の高い油としてさまざまな情報があり、意外なほど重宝しそうな感じもするので常備するのも良いのかもしれないと思っています。


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