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第2668回 白と黒の疑惑



 どの程度、現地の事情に詳しいのかは判らなかったのですが、自称現地の事情通という方からパンダに関する幾つかの疑惑を聞かされた事があります。最大の疑惑は、パンダはいわれているような絶滅が危惧される希少種ではなく、中国の奥地にはたくさんいるのではないかという事で、いわゆるパンダ外交の付加価値を高めるために希少種という事にされているとの事でした。

 その方の話では、中国の奥地ではパンダに遭遇した話は珍しくはなく、野生のパンダは私たちが持っているのんびりとした雰囲気のイメージとはかけ離れていて、パンダに襲われて片腕がない人に会った事もあるそうでした。

 俄かには信じがたい話と思えるのですが、本当に希少種ならば芸を仕込んでサーカスに出すような事はしないといわれると、何となく説得力を感じてしまいます。

 そんなパンダに関する研究結果が報告されており、パンダは200万年もの間、笹を主食としてきていながら消化器官は草食には対応しておらず、他の草食動物とは完全に差別化された消化器系を持っている事が明らかにされています。

 パンダの祖先となるクマは雑食性の動物なのですが、パンダの腸内にはクマと同じ腸内細菌が保持されている事が確認され、草食動物は植物の固い繊維質を効率的に分解して栄養素を吸収するために独自の消化器系へ進化させていますが、パンダの消化器系は肉食動物の典型的な特徴を残しているといわれます。

 そのため、1日14時間も掛けて12kg以上の竹や笹を食べるパンダですが、摂取した量から消化できるのはせいぜい17%程度と見積もられ、あまり効率の良い生活を送っていない事を伺わせていました。

 今回の研究結果は極めて興味深く、予想をはるかに超えるものであったとされ、パンダが草食に充分対応するだけの進化を遂げていない進化のジレンマに陥っている事を示唆しているともいわれていますが、そうなるとパンダが人を襲う事もある獰猛な雑食動物という事に新たな説得材料が加わってしまったようにも思えて、またパンダへ疑惑の目を向けてしまいそうになってしまいます。


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